PROFILE

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  • 相沢巧弥子(あいざわくみこ)
  • 1979年5月23日生まれ
  • 群馬県出身
  • 好きなアーティスト:
    Mr.Children、レミオロメン、BUMP OF CHIKEN、aiko
  • 好きな食べ物:
    びわ、そば、なすの一本漬け、ねぎ、マンゴー
  • 好きな動物:
  • 好きなスポーツ:野球
  • 好きな言葉:究極、職人
  • 好きな映画:「キューティブロンド」
  • 好きな本:「流星ワゴン/重松清」「肩越しの恋人/唯川恵」「白夜行/東野圭吾」「ホリー・ガーデン/江國香織」

Biography(2006年2月)


相沢巧弥子の人生を変えたのは歌との出逢いだった――。

たまたま見かけたというテレビ番組のオーディション(『歌スタ!!』日本テレビ系月曜深夜0:20〜)での彼女の歌声は多くの関係者を釘付けにした。そんな中、ELTや浜崎あゆみ、そしてhitomiといった数多くの人気アーティストの作品を手掛けている作詞・作曲家の多胡邦夫が彼女の歌声に深く共鳴し、彼女のために曲を書き下ろしたことから、今回、一気にデビューまでの階段を上り詰めることとなったのだ。

しかし意外にも、彼女は昔から多くのオーディションを受け、歌手を目指してきたという訳ではなかった。むしろ、歌うことが大嫌いだったのだという。「子供の頃は歌うことがとても苦手だったんです。歌が苦手というより自分のハスキーな声が嫌いで、コンプレックスだったんです。でもある日、友達に進められて思い切って歌ってみたら、みんなに“上手いね”って言ってもらえて。それから自分でも歌っているときの自分の声は好きになれたし、歌っているときは自分にとても素直に向き合えている自分がいることに気付いたんです」

"歌っているときだけが自分のコンプレックスから逃れていられる――"

最初、彼女にとって歌は自分に向けられた内側の感情に過ぎなかった。そんな彼女が本格的にシンガーとしての道を歩もうと決めたのは大学4年の頃だった。周りが就職活動をしはじめる中で、彼女は、自分の気持ちの中に“歌いたい”という想いだけが強く残っていたことに気付いたのだ。大学4年と言えば、22歳である。本気で歌い手を目指すには決して早くはない、いや、むしろ遅いスタートと言えた。その後、様々なオーディションの応募覧に目を通すようになったのだが、そこには年齢制限が書かれているものもあり、最後のチャンスだと自分に言い聞かせ、本格的に歌の勉強をすることを決め、ボーカルスクールに通い出したのだ。カラオケでみんなに“上手だね!”と言われるレベルから、本格的な歌手を目指せるスキルを身に付けたかったためである。彼女はそのスクール時代の1年間で、作詞や作曲の勉強も経験したのだという。

大学を卒業した彼女は、雑貨屋に就職しながらも、ただただ "歌うこと" だけに思いを馳せていた。彼女は自分のペースで歌を愛し続け、自分の歌をあたためてきたのだ。私は、そんな彼女の話を聞きながら、そこに彼女の歌に対する底深い情熱を感じ取った。今思えば、彼女が偶然見たというオーディション『歌スタ!!』との出逢いは、彼女の人生に元々描かれていた必然的な出来事だったようにすら思えてくる。まさに、多胡邦夫との出逢いも、必然的にこのタイミングだったように思えてならない。デビュー曲の「ハンモック」と「遠くへ」は、多胡氏が彼女と初めて出逢ったとき、インスピレーションでその日のうちに書き上げたという、まさに彼女のために書き下ろした楽曲でもあるのだが、彼女の透き通るような歌声にぴったりと合った柔らかな印象のこの楽曲達は、26歳の相沢巧弥子という1人の女性そのものを映し出しているといえる。「多胡さんが私に書いて下さったこの曲は、26歳の今の自分だからこそ歌える曲だと思っているんです。いろんなことを経験してきた26歳の私が歌うからこそ伝わる歌。等身大の私が詰まった歌。そんな歌に出会えたと思っています。今はただ、この曲が、そして私の声が、自然にみなさんの心に響いてくれたらいいなと思っているんです」コンプレックスだと言っていた自分の声を、今は何よりも一番愛し、みんなに聞いてほしいと言えるようになった彼女。彼女の歌声を聴いた者は、必ず心を揺さぶられるに違いない。

"どうしてもっと早く彼女の歌声に出会えなかったのだろう?"そんな歯痒さすら感じてしまう。しかし、彼女が言うように、彼女がゆっくりと自分のペースで歩み、ここまで辿り着いたのにはそれなりの理由があるのだと思う。26歳という歳だからこそ歌える歌。彼女がずっと持ち続けてきた歌への想いが今、一気に外に向かって放たれるときが来たのだ。

2006年2月1日。相沢巧弥子は「ハンモック」「遠い日」でデビューする――。
相沢巧弥子という天性の歌声は、この先、多くの人を癒し、多くの人と共に成長を重ね、シンガーとして大空へと旅立っていくことになるだろう。